風邪の時の鼻水には悩まされますね。鼻が詰まったり、だらだらと流れて、夜もよく眠れずにいるときなど、子どもがかわいそうと思います。
以前は鼻水が多かったりするときには、抗ヒスタミン剤(ペリアクチン・ポララミンなど)というお薬を小児科ではよく処方されていました。しかしこれらのお薬は鼻水を抑える作用はさほどないのにかかわらず、逆に鼻水を固めて出にくくさせてしまうことがあります。さらには、脳に作用して熱性けいれんを起こしやすくする可能性までが指摘されています。
今はこのような抗ヒスタミン剤は極力使わないようにしています。また、鼻水が多量に出ることによって体からウイルスを追い出そうとする働きがあるため、風邪の時の鼻水はむりに止めないほうが良いと思っています。どうしても鼻水が多くしんどそうなときには時には、鼻水を吸ってあげるようにしてください。クリニックでも鼻水の吸引は可能です。
ただし、サラサラのみずばなでなく、どろっとしてきたり、黄色や緑色になってくるようならば、また診察においでください。