いつもお口をあけっぱなしの、お⼝ぽかん(⼝唇閉鎖不全症)の子がふえているそうです。
お口ぽかんの原因としては、お口のまわりの筋肉の発育が悪いことや、歯並びの悪さ、舌のくせ、アレルギー性鼻炎などがあげられます。しっかりと噛むことでお口まわりの筋肉は発育します。
お口周りの筋肉の発育以外にも、よく噛むことによってあげられる利点としては
虫歯や歯周病を予防する
滑舌が良くなる
肥満防止になる
噛んでいる間は口から脳への刺激が続き、脳が活発に活動するため、
脳の発達が良くなる
などがあります。
新生児期は生まれもった行動(原始反射)で乳をのみますが、離乳期になると赤ちゃんは自分の意思で、飲んだり食べたりし始めます。お口まわりの筋肉の発育をうながす「噛む」という行為は、赤ちゃん自身で練習して、上達していくものなので、正しく発育していくように、周囲が注意してはぐくんであげなくてはいけません。
「噛む」という習慣の基礎は離乳期に形成されますので、次回は離乳について考えてみたいと思います。